片隅で聴いていたボブ・ディラン。


「Like a Rolling Stone」この曲はローリングストーンズやジミ・ヘンドリックスなど数多くのアーティストたちにカヴァーされてきた。そしてこの曲は紛れもなくボブ・ディランのオリジナル曲だ。さらにこの曲は発表当時、時代を音楽シーンを大きく変えた曲だ。僕がそれを知ったのは中学生の頃、サイ&バーバラ・リバコブが著者である「時代は変わる」というボブ・ディランの伝記を読んでだ。確かこんなようなことが書いてあった。「事件は65年のニューポート・フォーク・フェスティバルで起きた。ステージでディランはそれまでのアコースティックギターからエレキギターに持ち替え、Like a Rolling Stoneを演奏し始めた、それを不満に感じた聴衆は罵声やブーインクを浴びせかけた。聴衆の多くの人たちはロックを商業主義的な音楽と捉えていたからだ。しかしディランは罵声やブーイングの中、演奏を止めることなく最後までLike a Rolling Stoneを歌った。ディランは演奏が終わるとステージを無言のま降りてしまった。そして再びエレキギターからアコースティクギターに持ち替えてステージに上がり、泣きながらIt's All Over Now, Baby Blueを歌った。」当時は"その様子"を活字や写真でしか知る方法がなかった。それを先日来、何気にyoutubeを検索していたら、偶然、その音楽シーンの流れを変えた瞬間のLike a Rolling StoneとIt's All Over Now, Baby Blueを発見した。歴史的映像だ。youtubeにアップロードした人に心から感謝。心が震えた。


ここからはフリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より
ボブ・ディランは1965年から1966年にかけて『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』、『追憶のハイウェイ61』、『ブロンド・オン・ブロンド』とエレクトリック楽器を取り入れた作品を矢継ぎ早に発表した。従来のフォーク・ソング愛好者、とくに反体制志向のプロテストソングを好むファンなどはこの変化を「フォークに対する裏切り」ととらえ賛否両論を巻き起こした。なかでも65年のニューポート・フォーク・フェスティバルにおけるディランはバック・バンドを従え数曲演奏したが、トーキングブルースなどの弾き語りを要求するファンから手痛いブーイングの洗礼を受けた。そこでやむなくステージを降りた後、アコースティック・ギター一本で再登場し過去の音楽との決別を示唆するかのごとく「イッツ・オール・オーヴァー・ナウ、ベイビー・ブルー ("It's All Over Now, Baby Blue") 」を涙ながらに歌いあげた、という逸話が有名である(しかし、これはあくまでサイ&バーバラ・リバコブの伝記に記述された、ややドラマティックな脚色がもたらした風説であり、実際には歓声もあって、ブーイングはひどい音響とあまりに短い演奏だったためで、バンドで用意した曲だけでは時間が余ったため、アコースティック・ギターで再度ステージに戻って数曲を披露したに過ぎないという証言も存在する)。
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』




Bob Dylan 「Like a Rolling Stone」
at the Newport Festival in 1965

Bob Dylan 「It's All Over Now, Baby Blue 」
at the Newport Festival in 1965

peace