Very Happy New Year


 昨年の終わり頃、風邪を引いた。病院に行くと新型インフルエンザと診断された。タミフルや種々の薬を処方され、自宅で安静。数日、高熱にうなされ、ブッ倒れる。そんな中、誕生日を迎えた。そして熱にうなされながら、夢を見た。熱も頂点に達し、夢と現実の境目を意識がウロウロしてる時だ。僕は地平線へと続く真っすぐに延びた道を歩いていた。まわりはグレイに落ちて景色は、ない。一台の白いゴルフカートのような車が僕を追い抜いて行ったかと思えば、前方で静かに止まった。歩き続ける僕はその白い車に近づいて行く。白い車のアイドリング音が聞こえた。僕を待っているようだ。ドライバーが僕の方を振り返ってジッと見ている。白い車と僕の距離がほとんどなくなった時、ドライバーの姿、顔がはっきり見えた。全身白装束、そして顔も白塗りの昨年この世を去った友人のSだ。笑ってる。懐かしいSの笑顔だ。となりのシートが空いている。僕は乗せてもらおうと思ったその時だ。突然、友人Sは白い車を発進させ、地平線へと延びる道を走り去ってしまった。僕はそれをその場から追いかけることもなく言葉もなく、ただ見送っていた。そこで目が覚めて、それが夢であったことに気がついた。いや、あれは夢と現実の境目ではなく、生と死の境目だったのか。一瞬、僕はその境界を彷徨ったのだろうか。それで、友人のSは心配してあの世から様子を見に来てくれたんじゃないかと後で思った。確かにそんな世界は存在するらしい。仏教観では「三途の川」。キリスト観では「お花畑」らしい。臨死体験だ。
 体力も回復、元気を取り戻して、作業を再開。僕は新曲を含めた12トラックをクリスマスも過ぎた頃、Moleのサーバーにアップロードした。今年に向けたプロジェクトの第一歩だ。まだどうなるか、これからのことだけど、アルバムではなく、EPでリリースできればと考えている。そのチャンスが1回なのか、2回なのか、3回なのか。それは返事待ち。今年は大きく動く予感がしている。
 今年もよろしくお願いします。
peace


Bedroom Escapades: Vol 7
収録曲"Cosmic Pink" http://www.junodownload.com/products/1497221-02.htm