自分らしい音。


何だか忙しい。VANのアメリカン、JUNのヨーロピアン。ほとんどの人には意味不明の書き出しで申し訳ありません。一度、ドイツのレーベルのサーバーにアップロードした全14トラックすべて、マスタリングをやり直して再びアップロード。前回は低音がファットになりすぎていたと感じたから。繊細なシンバルなどの高音の明瞭さを保ちつつ、低音はタイトでねばりのある音で、全体が暖かい音を目指した。これまで、マスタリングはやらなかった。レーベルまかせにしていた。マスタリングで作り出す音が、そのレーベルのキャラクターと思っていたし、何よりもマスタリングを本気でやろうと思うと、大変な機材投資とそのメンテナンスを必要とするから手をつけずにいた。ただ、今回のプロジェクトからある程度、仕上げはこんな音、みたいなプレマスタリング的な音は自分でやった方がいいのではと思うようになった。僕が画家としたら、描いた絵を飾る額も自分で作るようなものだ。音の信号の劣化を避けるためにデジタル処理で、アプリケーションはPro Toolsのイコライザとヴィンテージ風コンプを使った。何度も何度もやり直して何とか納得のできる音になった。しかし、最終的な色づけはやはり必要だと思う。聴き直すと僕がやったマスタリングの音の圧縮感は、今的な音ではないな。でも、いいや。自分の好きな音で行こう。今回のマスタリング作業の経験を生かして、やっとハウスのトラックがつくれるんじゃないかって気がしてる。
peace